会員情報

叶 道夫 KANO Michio

  • 陶芸

1948年 京都府生まれ
日展会員 / 日本新工芸家連盟理事 / 京都伝統工芸家協会理事

経歴

  • 1972年「日展」に初入選。以後、毎年出品。
  • 1971年京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業。
  • 1974年フランス・ヴァロリス市の「第4回国際陶芸ビエンナーレ」名誉大賞を受賞。
  • 1978年京都府主催「京都府美工芸術展」で奨励賞を受賞。
  • 1979年「中日国際陶芸展」で外務大臣賞を受賞
  • 1982年「全関西美術展」に出品、以後毎年招待出品。
  • 1988年オーストラリア建国200年記念「日本工芸オーストラリア展」に出品。
  • 1989年「明日をひらく日本新工芸展」で箱根彫刻の森美術鑑賞を受賞。
  • 1990年「日展」で特選を受賞。’98年に再度受賞。
  • 1993年「叶道夫陶展」を開催(京都・高島屋)。初の個展。
  • 1997年京都造形芸術大学「日本工芸センター開設記念 陶芸染織合同展」に出品。
  • 1999年ニューヨーク市での「新世紀の旗手 Hero展」に出品。
  • 2000年3代・叶松谷を襲名。「叶松谷襲名展」を開催(京都・小倉・佐世保)▼「日本新工芸展」の出品作が外務省買い上げとなる(2001年展出品作品も買い上げ)。
  • 2001年「京都の工芸inエディンバラ」に出品。
  • 2005年日展の審査員となる(以後'09、'14年にも)。
  • 2006年フランス・国立陶磁博物館(セーヴル)特別企画展「陶磁」に出品。
  • 2007年京都市立芸術大学教授に就任▼全関西美術展・大津市美術展の審査員就任。伝統工芸士認定の審査をする▼「日展」で会員賞を受賞。
  • 2011年「日本新工芸展」で内閣総理大臣賞を受賞。
  • 2012年「叶松谷開窯百年展」を開催(東京・京都・岐阜)▼読売テレビ「遠くへゆきたい・高島礼子」に出演▼BS-TBSの「檀れい・名匠の里紀行」に出演。
  • 2014年京都市立芸術大学教授を退任。
  • 2015年作家集団・工芸京都同人となる▼京都府文化功労賞を受賞▼台湾・中国に研修旅行▼BS-朝日「幸福の一皿」に出演。
  • 2016年NHK国際放送{CORE KYOTO}に出演。

パブリック・コレクション

ヴァロリス美術館(フランス) / 外務省 / 京都府資料館 / 京都国立近代美術館 / 京都市美術館 / 佐賀県立陶磁博物館 / 京都市立芸術大学 / 京都市 / 福知山市

工芸について私の考え

 工芸とは――この命題は長年の議論を経ても、なお定まった確答は見つかっていないように思う。つまり「工芸」という考え方自体、日本だけの考え方ではないか?「用と美」に関して言うと、私としては両方兼ね備えている事が必要条件だと思う。すなわち両方半々「用」が優っても「美」のみになってもダメだと思う。また「用」は万人が受け入れられるものであり、「美」は個人的な好みであると思う。
 日本では「美」はどちらかというと、加飾になり易かったと思うが、西洋では宗教と結びつき発展したものだお思う。そこで「工芸」という概念を、そのまま西洋に向けて発信することは難しいと思うが、難しいからこそ日本の「工芸美」を世界に紹介する必要があるだろう。