会員情報

笹井 史恵 SASAI Fumie

  • 漆芸

1973年 大阪府生まれ
京都市立芸術大学准教授

経歴

  • 1996年京都市立芸術大学美術学部工芸科を卒業。
  • 1997年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程を修了。
  • 1999年個展(東京国際フォーラム・エキジビション・スペース)。
  • 2003年ポーラ美術振興財団・ユニオン造形文化財団在外研修生として、タイに派遣される(2005年まで滞在)▼チェンマイ大学美術館で個展開催。
  • 2004年タイ・国際交流基金バンコクのアートスペースで個展。
  • 2006年愛知県・豊田市美術館で「内なるこども」に出品。’09年に個展「愛しきかたち」。
  • 2008年東京日本橋・高島屋の美術画廊で「華やぎのかたち」に出品▼米国・シカゴでの「SOFA シカゴ」に出品。’09年には「SOFA ニューヨーク」に出品▼米国・ボストンでの「Contemporary Japanese Lacquer」に出品(KEIKO Gallery)▼「京都工芸美術家協会展」で第30回記念賞を受賞。
  • 2009年「京都府美術工芸新鋭展2010」に招待出品(京都文化博物館)▼中国・福建省美術館の「第3回国際漆芸展」に招待出品▼茨城県つくば美術館で「笹井史恵×田島悦子~イン・ザ・フラワー・ガーデン」に出品
  • 2010年米国・ニューヨークでの「FLAWLESS:Contemporary Japanese Lacquer」に出品(Cavin-Morris Gallery)▼茨城県近代美術館「日本の近代美術と茨城の作家たち」に出品。
  • 2012年「漆・うるわしの饗宴展―世界の女性作家による漆表現の現在」の製作に参加、出品(東京・京都・喜多方)。
  • 2013年日本・ベトナム国交樹立40周年記念「京都工芸の精華― 2013」に出品(ハノイ市、ベトナム美術館)。
  • 2014年京都市芸術新人賞受賞。
  • 2015年パリで個展、ロンドンでアートフェアに出品▼京都府文化賞奨励賞・タカシマヤ美術賞を受賞▼2015年 京都府など主催の琳派400年記念「京に生きる琳派の美」に出品。

パブリック・コレクション

豊田市美術館 / 茨城県近代美術館 / 高島屋史料館 / ミネアポリス美術館 / ボストン美術館 / ギメ美術館(パリ)。

工芸について私の考え

漆の作品には、塗り物という別名があります。塗りの仕上げによって“つるつるぴかぴか”の感じ(=呂色仕上げ)や“しっとりすべすべ”な柔らかい感じ(=塗立仕上げ)など様々な表情を作ることができます。作品の表層の質感や肌理(きめ)が、作品の個性といえる表現となります。私は手で持ったときに丁度良い重さの乾漆技法で造形して、塗立仕上げにすることで、思わず手触りしたくなるような形・質感を作りたいと思っています。
植物や動物、それに子供から発展させた、触りたくなるような漆のかたちを通して、漆の質感や手触りの良さを身近に伝えたいと思っています。
また「かさね」や「むすび」が織りなす、稜線の連なりの美しさを通して、漆の魅力を表現してゆきたいと思っています。